刃物研磨の仕事

先週は刃物研磨の仕事に行ってきました。

 

ご依頼主はご年配の女性です。昔はご自分で研がれていたそうですが、「数年前からしんどくなった」という事で私がお仕事として依頼された次第です。それ以来、毎回合計三本の包丁の研磨を承っています。

 

ちょうど、包丁を研いでいる間に、どうやら他にも研いでほしいものがあるというお話しをおききしました。生け花用のハサミ、庭木用のハサミとノコギリ、などです。

 

ちょうど、ひとつの砥石に水が浸透するまでに時間がかかったので、その間に見せてもらうことにしました。

たしかにどれもキレが悪くなっているし、錆もずいぶんと付着していたので、次回来る時に道具を持って来るという事になりました。

 

そして、次のご依頼の時に、道具を持っていきました。

生け花用のハサミは特に難しい事がありません。普通のハサミを研ぐのと変わりがないので、簡単に行きました。

 

次に植木の剪定鋏(せんていばさみ)です。片刃のもので、刃にふくらみがあるので、真っすぐ研げないので円周運動で研いでいかなければならず、とても久しぶりだったので緊張しましたが、最終的にはうまく研げました。

 

最後にのこぎりです。最近では、ひとつひとつ研ぎ直すよりも新しい刃を替えた方がお手軽なので付け替え式のものが多いです。しかし、今回のご依頼のものは、古道具屋にありそうなずいぶん古いもので、取り替え式ではありません。

 

結局研ぐしかない、という状況だったので、ダイヤモンド砥石のついた細い棒やすりを使い、刃の1枚1枚を研磨しました。驚く程に切れるようになりました。

 

やはり道具の美とは機能美の事ですね。切れ味を取り戻した古道具たちはとても美しく見えました。