庭のアリの除去

しばらく前になりますが、いつも庭の管理を任せてくださっているお宅で樹医さんのような仕事をしてきました。

 

庭の梅の古木に穴があいてしまって、そこから黒アリが出入りしているとの事でした。

 

実際に行ってみると、たしかに、かなり大きな穴が地面から30センチから1メートルぐらいの所にありました。

 

そもそも、特殊なものをのぞいて大抵の樹は樹皮のすぐ下の形成層という黄緑色の部分だけが水を吸い上げている部分で、中心は生命活動には直接関係ないのです。よく、古木の真ん中がすっかり無くなっていても葉が生い茂っているのはそういう事です。

 

とは言え、それ以上空洞が拡がってしまうと、強度が弱くなってしまうので、そこに根っこを生やす事にしました。

 

昔はそこにコンクリートを詰めたりしていたのですが最近は植物にとってあまり良くないとされています。

 

穴の周りの形成層を少し削り出し、その後高圧洗浄機で洗い、消毒をした後、発根剤を塗り、その後ピートモスとパーミキュライトをまぜたものを詰め、黒いビニールで遮光したあと(植物が地中と勘違いして根を出しやすいように)一応見た目のために幹巻きをしました。

 

発根したものが地面に届いて安定するまでに一年以上かかるので、ゆっくり気長に見守ってみようと思います。